ミニ株があまりおすすめでないのは、なぜ?
こんばんは。
今回は、初心者向けQ&Aの3回目の「ミニ株があまりおすすめでないのは、なぜ?」についてです。
ミニ株ってなに?
株式投資では、銘柄ごとに100株、1,000株というように売買できる単位が決められています。
(この売買単位は、単元と呼ばれています。)
そのため、通常の株式投資では、1株1,000円の銘柄であっても、1単元の株数が100株であれば、投資するには最低でも100,000円以上必要になります。
ミニ株制度は、この1単元の株数より少ない株数で株の取引を可能にする制度です。(※)
ミニ株はいくつかの証券会社で取り扱われており、S株(SBI証券)、ワン株(
マネックス証券)、プチ株(カブドットコム証券)、まめ株(野村ネット&コール)というように各社で呼び名が異なっています。
(※)厳密には、1単元の10分の1の株数で取引できる制度はミニ株、1株から株の取引をできる制度は単元未満株制度ですが、まとめてミニ株と呼ばれることが多いです。
なぜ、ミニ株は、あまりおすすめではないのか?
ミニ株のメリットは、なんと言っても、小額で投資ができることです。
そのため、初心者におすすめの投資として良く紹介されています。
ですが、私は、あまりミニ株をおすすめしません。
確かに、小額で投資できることは良い点なのですが、通常の取引と比べてデメリットが多くあることが理由です。
ミニ株のデメリット
ミニ株のデメリットは、主に以下の3つです。
①手数料が高い
ミニ株の手数料は各社で違いますが、ネット証券では約定金額の0.5~1.0%程度で、やや高いですが、許容できないというレベルではありません。
ただし、最低手数料が50~100円程度と設定されているので、あまりに低い投資金額の場合は、大きなデメリットとなってしまいます。
極端な例を出すと、例えばミニ株を利用して、1株100円の銘柄を1株だけ購入(最低手数料は100円)すると、手数料は、売るときと買うとき両方でかかるので、200円かかってしまいます。
この例の場合だと、株価100円の銘柄が300円を超えなければ、利益が出ないということになり、こんな大きなハンディがあっては、利益を出すことはとても難しいので、絶対に避けましょう。
②取引時間、注文方法に制限がある
ミニ株での注文方法は、指値を利用することはできず、各社によって約定株価が前場の始値、後場の始値などと決まっており、特定の時間帯での株価での約定となります。
③いくつかの株主の特典が得られない
株主総会に参加できない、多くの場合は株主優待をもらえないなどのデメリットがあります。
また、株主優待を実施していない銘柄であっても、新しく新設されることがあり、このような場合もミニ株では、株主優待をもらえないケースがほとんどです。
なお、配当金については、もらえます。
まとめ
ミニ株には、いくつかのデメリットがあるので、できれば、通常の株取引を行うようにしたほうが良いでしょう。
それでも、どうしても欲しい銘柄の1単元の価格が高すぎて手が出ないという場合に限り、デメリットを理解したうえで、利用しても良いと思います。
ただし、手数料が割高になり過ぎることは避けたいので、小額から投資できるとは言え、ミニ株を利用する場合であっても、投資金額は、数千円以上、できれば、1万円以上にするべきです。
これで、第3回目のQ&Aは終了です。
第4回目のテーマは、「証券会社の口座は、いくつ必要?」です。