証券会社の口座は、いくつ必要?
こんばんは。
今回は、初心者向けQ&Aの4回目の「証券会社の口座は、いくつ必要?」についてです。
株取引を行うために、証券会社の口座を開設する必要がありますが、証券会社はたくさんあり、各社ごとに手数料やサービスの内容が異なっています。
幸いなことに、最近は、インターネットや書籍から各証券会社の特徴やメリットについての情報を簡単に手に入れることができます。
しかし、情報を簡単に手に入れることができるのは良いのですが、情報が多すぎて逆に混乱してしまう人も多いのではないでしょうか?
例えば、「A社は低価格の取引の手数料が安い、B社はサービスが豊富、C社は多くの情報を見ることができる」などの情報があったとして、「結局、いったいどこが良いの?もしかして、A、B、C社全部の口座を開いたほうが良いのかなあ?」などとなってしまうケースがあるかと思います。
そこで、初めて証券会社の口座を開く方向けに、これらの疑問を解消するのが今回のテーマの目的です。
まず、証券会社の口座を複数開くデメリット、メリットから考えていきましょう。
証券会社の口座を複数開くデメリット
証券会社の口座を開くのにお金はかからないですし、口座を維持するのに手数料がかかる会社もほとんどないので、金銭的なデメリットはないと考えて良いでしょう。
ただし、口座を開設するのにかかる手間や各口座の管理(パスワードの設定など)が必要になるので、複数口座を開くことに管理、手間を上回るメリットがあるかどうかが判断基準となります。
証券会社の口座を複数開くメリット
口座を複数開くメリットは、主に以下の3つです。
①手数料を安くできる
手数料の体系は各社で異なっていて、会社によって手数料が安くなる取引価格が異なっています。
例えば、20万円未満の取引はA社の手数料が安く、20~50万円はB社が安い、50万円以上はC社が安ければ、3社の口座を開設していれば、取引金額の大小によって口座を使い分けることで手数料を安くできます。
ただし、初心者のうちは、資金が少ないので、低価格帯の手数料が安ければ十分です。
また、最近は、NISAという制度ができ、その制度内での取引手数料を無料にする証券会社が出てきています。
手数料が無料、かつ、他にもメリットがあるので、NISA口座内の手数料が無料の会社を選ぶのが最もおすすめです。
なお、NISAについては、次回のテーマで詳しく取り上げます。
②いろいろな情報を見たり、ツールを使うことができる
会社によって、見れる情報が異なり、また、使えるツールも異なります。
複数の口座を開設していれば、多くの情報を見たり、ツールを使うことができるというメリットはありますが、初心者であれば、会社四季報が読めて、スクリーニング機能を使えれば十分です。
スクリーニングは、ほぼすべての証券会社で使えるので、会社四季報を読める証券会社を選べば良いでしょう。
③多くの商品、サービスを利用することができる
証券会社によって、取り扱っている商品、サービスは異なり、投資信託、社債、IPO、外国株式、貸株サービスなど様々あります。
また、投資信託の例を挙げると、投資信託を取り扱っていると一言で言っても、A社は1,000銘柄、B社は100銘柄というように内容に差がある場合もあります。
複数の口座があれば、より多くの商品、サービスを利用することができます。
取扱商品、サービスが多いに越したことはありませんが、当サイトでおすすめしている株の現物取引はどの証券会社でもできるので、それほど気にする必要はありません。
ただし、取扱商品、サービスが多い証券会社を最初に選んでおくと、後でまた別の会社の口座を開く必要がなくなる可能性があるというメリットがあります。
初心者は、証券会社の口座が1つあれば十分
上記のように、証券口座を複数開くメリットは多くあるのは確かですが、初心者であれば、1社の口座を開けばニーズを満たせると思います。
最初から複数の口座を開く必要はなく、しばらく、株式投資をしてみて、必要と感じれば、口座数を増やせば良いでしょう。
投資資金がある程度以上になったり、売買の頻度が増えたり、特殊な取引を行いたくなった場合は、口座が複数あったほうが都合が良いのですが、それでも2~3社の口座があれば十分なケースがほとんどです。
ただし、IPO投資をする場合だけは例外で、できる限り多くの口座があったほうが良いです。
管理人も口座を複数開いていますが、IPO投資を行うことが目的です。
最初に口座を開設する証券会社は、どこが良い?
NISA口座での手数料が無料、会社四季報が読めるの2つの条件を満たしている会社を選ぶと良いです。
具体的には、おすすめの証券会社のページでも紹介していますが、SBI証券、楽天証券、
マネックス証券の3社がおすすめで、この3社のうちから1社選んで口座を開けば良いでしょう。
この3社は、利用している個人投資家の数も多く、長くサービスを続けている実績もあって、会社の信用度もあり、また、独自のメリットも大きいです。
3社の中から自身のメリットが大きそうな会社を選べば良いですが、選ぶのがどうしても難しいという方がいらっしゃれば、SBI証券が最も無難です。
SBI証券は、取り扱っている商品、サービスが非常に多く、後々、いろいろな商品、サービスを試してみたくなったときに、また新しく証券口座を開く手間が省ける可能性が高いからです。
これで、第4回目のQ&Aは終了です。
第5回目のテーマは、「NISAは、利用したほうが良いの?」です。