株式投資は、資産運用の1つです。
資産運用には、株以外にも、債券、投資信託、不動産、外貨預金、FXなどいろいろあります。
皆さんになじみのある、預金や定期預金も資産運用の1つです。
日本では、現在、金融緩和という金利を抑える政策が実施されているため、大手銀行の普通預金の利息は0.001%程度、金利の高いネット銀行の定期預金でも0.1%程度と銀行にお金を預けていてもほとんど増えません。
そのため、銀行預金の一部をもっとリターンの高い資産運用に活用するということが考えられます。
数ある資産運用の中で、「なぜ、株なのか?」と問われると、利益を得やすいということが大きな理由です。
一例を挙げると、2011年の1月~2015年12月の5年間で、日経平均株価は86%(年利に直すと13%超)も上昇しています。
難しそうに思われる株ですが、実はイメージをつかみやすいです。
というのは、株の価格は、基本的には、企業の業績や状況(例えば、良い新製品を開発したなど)に連動して動くものだからです。
また、現在は、外部環境も株式投資をするのに良い条件がそろっています。
1つは、日本政府の方針です。
ここ20年くらい、政府は、個人に対しては消費税の増税など負担を増やしていますが、企業に対しては法人税を減税するなど優遇しています。
個人から企業への所得の移転が進み、企業が多くの利益を出しやすい環境になっており、また、企業はその利益の多くを株主(株を持っている人)に渡しています。
また、政府は、株式投資を推進する目的で、1年間に120万円の株式購入分までの売却益、配当金にかかる税金を払わなくても良いというNISAという制度も新設しています。
もう1つは、株を売買する手数料が、以前と比べて格安になったことです。
以前は、手数料が1%程度、これに口座維持費もかかり、敷居が高いものでした。
しかし、手数料自由化、ネット証券の普及により、現在は、手数料は0.1%程度、口座維持費は無料となっており、株式投資を始めやすい環境になっています。
良いことばかりを書きましたが、懸念点もあります。
それは、税制面で恵まれていても、競争や少子化の影響で企業の収益が伸びずらくなってきている面があるということです。
高度成長期のように、大部分の企業が成長できるわけではないので、投資する企業を選ぶ必要があります。
ただ、幸いにも、日本市場で取引できる株の銘柄は、3,500種類以上もあるので、その中から今後、業績が伸びていく、もしくは、安定しているものを選ぶことは十分可能です。
ということで、早速、銘柄の選び方を見ていきましょう!といいたいところですが、まずは、そもそも株ってなんなのか?ということから説明していきます。