証券会社を選ぶポイントは、主に4つあります。
(ここでは考え方のみを説明しますが、具体的な手数料の比較や各証券会社の特徴などは証券会社の比較のページに掲載しているので、参考にしてみてください。)
①手数料
前述の通り、手数料の安いネットで取引するタイプの証券会社を選ぶのがおすすめです。
各社に特徴があるので、自分に合ったものを選ぶと良いです。
例を挙げると、松井証券は約定金額が1日10万円までは手数料が無料ですが、約定金額が50万円の場合は手数料が540円と特に安くはありません。
そのため、1日10万円までの少額の取引を繰り返して行うような方には松井証券を検討する価値が十分にありますが、一方で高額の取引を多く行う方にとっては、手数料面でのメリットは少ないということになります。
②操作性・ツール
操作性については、画面が見やすいことと情報を見たり、取引をするために必要なクリックが少なくて済むかということが重要です。
また、多くの証券会社が、通常の取引画面とは別に独自の取引ツールを導入しており、使いやすさと無料で使うための条件が緩いかどうかが比較材料となります。
評判の良い証券会社を選べば良いと思いますが、心配な方は証券会社の口座を開設する前にデモ画面を実際に使ってみても良いでしょう。
③取扱商品・サービス
現物の日本株式の取引はどの証券会社でも行うことができますが、新規に上場する会社の抽選に応募できるかや外国株の取扱など取扱商品が証券会社によって異なります。
将来的にいろいろな投資に挑戦したいと考えているならば、取扱商品が多い証券会社を選んでおくと、後々、役に立ちます。
投資情報についても見ることができる情報が証券会社によって異なります。
会社四季報の情報を無料で見ることができる証券会社の口座を1つは開いておくことをおすすめします。
(四季報を無料で見ることができる証券会社には、楽天証券、SBI証券、マネックス証券、カブドットコム証券、GMOクリック証券などがあります。)
また、証券会社によっては、無料で受講できる各種セミナーを開催しており、初めに開設する口座は、初心者向けのセミナーを良く開催している証券会社を選ぶと良いでしょう。
その他で、口座開設前にチェックしておきたいのは、入出金の方法です。
ネット銀行と提携していて、無料でリアルタイムで入金できると便利です。
④証券会社自体の経営状況
証券会社も民間の営利企業ですので、経営状況によっては倒産するということもありえます。
証券会社は、顧客の資産と会社固有の資産を分別して管理しており、証券会社が倒産しても顧客の資産は保護される仕組みとなっています。
また、何らかの理由で分別管理が行われていなかった場合も1,000万円までの資産については保証されます。
しかし、証券会社が倒産してしまうと、しばらくの間、取引ができなくなったり、煩わしい手続きが発生する可能性もあります。
また、倒産まで至らなくても経営状況の悪い状態だと、サービスが悪くなることが想定され、取引システムが不安定になって、思ったときに取引できなくなるというリスクもあります。
経営状況を把握するのは難しいですが、運営している母体が安定している会社、長くサービスを続けている会社、会員数が多い会社を選ぶのが無難です。
以上4点のポイントを見てきましたが、全てが抜きんでて良いという証券会社はありません。
A証券会社は、手数料は非常に安いけれども経営状況が今一つ、B証券会社は、取扱商品は非常に多いが、手数料はやや高いというふうに各社に一長一短があります。
また、操作性、サービスについては、個人の主観で決まる部分も多いので、どの会社が良いかは一概には言えないです。
証券会社の口座開設は無料、口座維持費もほとんどのネット証券で無料ですので、複数の証券会社の口座を開設し、使ってみて良かった会社をメインの口座にするという手もあります。
管理人も複数の証券口座を持っており、用途によって使い分けています。
どうしてもどの証券会社が良いか決めきれないという場合は、利用者が多く、総合的にバランスが取れているSBI証券、楽天証券、マネックス証券の3社のうちから選ぶのが無難と思います。
【まとめ】
・証券会社を選ぶポイントは、手数料、操作性、取扱商品・サービス、証券会社自体の経営状況の4点である。
・総合的に見て4点がバランス良く高く、かつ、投資金額などから自分に合った証券会社を選ぼう。
証券会社の選び方を見てきました。
次のステップは、実際に証券口座を開くことですが、開きたい証券会社のHPから口座開設の申し込みができます。
申し込みに必要なことは、氏名や住所の記入、本人確認書類の提出など簡単な内容がほとんどですが、少し迷う点があるので、次にそれを説明します。