株主優待とは、企業が株主に自社製品やサービスなど様々なものを提供する制度です。
通常は、年1回か2回、株主優待をもらうことができます。
この制度は、日本独自の制度で、海外ではあまり一般的ではありません。
最近は、株主還元に力を入れる企業が多く、その一環で株主優待制度を導入する企業が増えてきています。
2016年10月現在で、日本の上場会社のおよそ3分の1にあたる1,300社以上が優待制度を導入しています。
株主優待は、非常に種類が多く、様々ありますが、良く見かけるのは、自社製品・サービス、食料品、飲料、食事券、金券などです。
有名なところだと、マクドナルドの食事の優待、オリエンタルランドのディズニーランドのパスポートあたりでしょうか。
イメージがわきやすいと思うので、具体的に、株主優待の例をいくつか挙げておきます。
(2702)日本マクドナルドホールディングス・・・バーガー類、サイドメニュー、飲物、3種類の商品の無料引換券
(2811)カゴメ・・・カゴメの商品
(2502)アサヒビールホールディングス・・・自社オリジナル製品やグループ会社製品など複数の選択肢の中からひとつ選択
(4661)オリエンタルランド・・・「東京ディズニーランド」または「東京ディズニーシー」いずれかのパークで利用可能な1デーパスポート
(8136)サンリオ・・・サンリオピューロランド、ハーモニーランド共通優待券及びオリジナル限定商品
(4680)ラウンドワン・・・500円割引券、クラブカード引換券、初心者向け健康ボウリング教室 株主様ご優待券
(9202)ANAホールディングス・・・ANA国内営業全路線の片道1区間ご搭乗時普通運賃の50%割引券
なお、特定の銘柄が、どういった株主優待を実施しているかということは、証券会社のHPや株式ポータルサイト、該当企業のHPなどで確認することができます。
株主優待は、人気のあるジャンルなので、優待に特化した書籍も多く出版されています。
また、欲しい株主優待品を選択して、その優待を実施している企業を調べることができる優待スクリーニング機能もSBI証券などいくつかの証券会社やポータルサイトが提供しています。
株主優待で、いろいろなものがもらえることを紹介しました。
もらえるものがたくさんあって、具体的にわかるので、わくわくしてきますね。
しかし、株主優待は、ただ株を買えばすぐにもらえるというわけではなく、特定の条件を満たす必要があります。
次に、株主優待をもらうために必要なことを説明します。