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<証券取引所について>

株の取引は、主に証券取引所で行われています。

証券取引所では、株式会社ならどの会社の株も取引できるというわけではなく、一定の基準を満たして審査に合格した上場している会社の株のみを取引することができます。

日本の証券取引所は、2016年現在、東京、名古屋、福岡、札幌の4つです。
各取引所の中に、上場基準が異なるいくつかの市場があります。

取引量が最も多く、有名な東京証券取引所の例を見てみましょう。
東京証券取引所には東証一部、東証二部、マザーズ、ジャスダックという4つの市場があります。

東証一部は、上場するための基準が最も厳しいため、大企業や成熟した企業が多く上場しています。
マザーズ、ジャスダックは上場するための基準が比較的緩く、新興企業が多く上場しています。

このように、市場によって銘柄に特徴があり、そのため、値動きも市場ごとに傾向があります。

東証一部の銘柄は、成熟した企業が多いため、倒産などの経営危険は少ない反面、業績が数倍とか数十倍とか爆発的に伸びる可能性が低く、比較的、ローリスクローリターンです。
反対に、マザーズ、ジャスダックのような新興市場の銘柄は、利益が爆発的に伸びる可能性がある代わりに、経営危機の可能性も高く、比較的、ハイリスク、ハイリターンです。

一長一短なので、どの市場の銘柄が良いというわけではないのですが、株を始めて間もない間は、リスクが比較的小さい東証一部の銘柄を売買するのが無難とは思います。

 

<取引時間について>

日本株の取引が可能な時間は、平日の9時から15時(休憩時間11時半から12時半)です。
※一部の証券取引所については、15時半まで取引可能

午前の部分を前場、午後の部分を後場と呼びます。

また、最初の取引のことを寄付き、最終の取引のことを引けと呼びます。

 

<株価指数について>

株取引では、投資する個別銘柄の情報(業績や値動きなど)はもちろん重要ですが、相場全体の動きも重要です。
というのも、株は全体の動きに連動しやすい性質を持っているからです。

相場全体の動きを見るには、地道に個別銘柄の動きを集計することで可能ですが、とても時間がかかるので現実的ではありません。

相場全体の動きを簡単に見るために、株価指数と呼ばれるものがあります。

株価指数には、市場別、業種別など様々なものがあります。
投資のしかたやどの銘柄に投資しているかによって見たほうが良いものは異なりますが、まずは、基本的な株価指数である日経平均株価とTOPIXを押さえておきましょう。

日経平均株価は、日経新聞社が東証一部銘柄から225銘柄を選定して指数化したものです。
ファーストリテイリング、ファナック、ソフトバンクといった特定の銘柄の影響がかなり大きいので、やや偏りがありますが、有名で情報が得やすく、多くの投資家が注目しており、有用な指数です。

TOPIXは、東証一部に上場する全銘柄の時価総額を指数化したものです。
対象銘柄が多いことから、日経平均より市場全体を反映していると言えます。
時価総額を基準にしているため、規模の大きな会社の影響を受けやすい傾向があります。

 

【まとめ】

・株の取引は証券取引所で行われており、大部分の日本株の取引は東京証券取引所で行われている。

東京証券取引所での取引が可能な時間は、平日の9時から15時(休憩時間11時半から12時半)である。

・日経平均株価とTOPIXを見ることで、日本株式市場の相場全体の動きを知ることができる。

 

【キーワード】

上場(じょうじょう)・・・株や債券などを取引所で売買可能にすること。

前場(ぜんば)・・・証券取引所における午前の取引時間。

後場(ごば)・・・証券取引所における午後の取引時間。

寄付き(よりつき)・・・最初の取引のこと。(単に寄付きという場合は前場の寄付き、後場の寄付きは後場寄りと呼ぶのが一般的)

引け(ひけ)・・・最終の取引のこと。

株価指数(かぶかしすう)・・・株式の相場の状況を示すために、個々の銘柄の株価を一定の計算で総合して指数化したもの。

時価総額(じかそうがく)・・・上場企業の株価に発行済みの株式数を賭けたもの。

日経平均株価・(にっけいへいきんかぶか)・・東証一部上場銘柄から日経新聞社が選定した225銘柄の平均株価。

TOPIX(とぴっくす)・・・東証株価指数。東証一部銘柄を対象として算出、公表されている指数。

 

株式市場と取引できる時間について見てきました。
次に、株の注文方法について見ていきましょう。

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