買いたい銘柄が決まれば、注文用の画面に銘柄の名前かコードを入力します。
その後、何株買うか(数量)、注文方法、注文の有効期間の3つを指定して、注文をします。
①何株買うか
銘柄ごとに売買単位(単元株)が決められているので、売買単位の整数倍を指定します。
②注文方法
基本的な注文方法として、希望する株価を指定しない成行と希望する株価を指定する指値の2つがあります。
成行のメリットは取引が成立する可能性が高いこと、デメリットは想定したより高い株価で買ってしまう可能性があることと成立する株価がわからないので、多めに資金を用意する必要があることです。
指値のメリットは想定している株価で買えることで、デメリットは取引が成立せずに買えない可能性があることです。
どうしてもすぐに買いたい場合は成行で、それ以外は指値で注文するのが無難と思います。
特に、普段の取引量が少ない銘柄については、注文時の株価と取引成立時の株価が大きく変わってしまう可能性が高くなるので、指値で注文するようにしましょう。
なお、証券会社によっては、逆指値などやや特殊な注文方法を取り扱っているところもあります。
③注文の有効期間
当日、今週中などと指定します。
文章をタイプして指定するのではなく、いくつかの選択肢から選択できる形式になっているので、それほど迷うことはないかと思います。
成行で注文する場合はすぐに取引が成立することが多くそれほど問題にはなりませんが、指値で注文する場合は注文の有効期間を考えて設定する必要があります。
証券会社によっては、前場、寄付きといったように注文する時間を細かく指定できるところもあります。
株の注文は、慣れないうちはわかりにくく感じるかもしれませんが、例えば、以下の例のように、八百屋で大根を買うというように話を置き換えてみるとそんなに難しい話ではありません。
銘柄→大根
数量→3本
注文方法→価格がいくらでも買う(成行)、1本150円以下でしか買わない(指値)
注文の有効期間→当日中
なお、株の売り方についても買い方と同様です。
【まとめ】
・株を買うには、買いたい銘柄を決めた後、何株買うか、注文方法、注文の有効期間の3つを指定する必要がある。
・銘柄ごとに売買の単位が決められており、注文時は売買単位の整数倍の株数を指定する必要がある。
・基本的な注文方法として、希望する株価を指定しない成行と希望する株価を指定する指値の2つがある。
・どうしてもすぐに買いたい場合以外は、指値で注文するのが無難である。
【キーワード】
単元株(たんげんかぶ)・・・株式取引で売買される売買単位のこと。大半の銘柄について100株、または、1,000株に設定されている。
成行(なりゆき)・・・売買価格を指定せず、銘柄と数量のみを指定して注文する方法。
指値(さしね)・・・売買価格を指定して注文する方法。買いの場合は指値以下、売りの場合は指値以上の株価で取引される。
第1、2章では、そもそも株って何なのか?ということから証券会社や株式市場の話をしてきました。
わかりにくかったり、とっつきずらい面があるかもしれませんが、これらは制度や決まり事なので、慣れてしまえば難しいものではありません。
次章では、いよいよ、投資手法と銘柄の選び方の基本について説明します。