優待投資において、必ず押さえておきたい重要な要素が利回りです。
配当利回りと優待利回りを足した最終的な利回りを計算することで、魅力的な利回りになっているかどうかを判断します。
利回りは高ければ高いほど良いのですが、目安としては、最終的な利回りが最低3%以上はある銘柄を選びたいところです。
配当利回りについては、証券会社のHPや株式のポータルサイトで簡単に確認できます。
優待利回りについては、金券など誰にとっても価値が同じものについては、計算してくれているサイトもありますが、商品の割引など人によって価値が違うものは自分自身で計算する必要があります。
(めんどくさいですが、こういった優待銘柄が非常に高い利回りになることが良くあり、有望な銘柄のケースが多いです。)
例として、第4章のおすすめの優待銘柄で取り上げた2銘柄の利回りを計算してみます。
(2016/12/16の株価を使用)
①(1726)ビーアールホールディングス(株価:239円、配当利回り1.05%)
100株購入するケースを考えると、1年にクオカード1,000円分がもらえるので、
優待利回りは、1,000÷23,900=4.18%となります。
最終的な利回りは、1.05+4.18=5.23%とクオカードが優待の銘柄としては、破格の利回りです。
なお、注意点としては、この銘柄は1,000株以上、10,000株以上で優待が拡充されるのですが、1,000株の場合はクオカード2,000円、10,000株の場合はクオカード3,000円で、100株だけ買った時と比べて利回りが低くなってしまいます。
このケースのように、投資金額によって、同じ銘柄でも利回りが異なる場合は、利回りが高いほうが勝ちやすいので、最初のうちは、できるだけ少ない資金で、できるだけ高い利回りになるように投資すると良いと思います。
②(3099)三越伊勢丹ホールディングス(株価:1,391円、配当利回り0.86%)
100株購入すると、毎年30万円までの三越伊勢丹での買い物が10%割引になります。
毎年10万円の購入しているとして考えると、割引額は3,000円なので、
優待利回りは、3,000÷139,100=2.16%となります。
最終的な利回りは、0.86+2.16=3.02%です。
それほど魅力的な水準の利回りではありませんが、例えば、毎年20万円の買い物をする方であれば、優待利回りが2倍になり、最終的な利回りも5.18%とかなり高くなります。
このように、人によって価値の違う優待は、良く利用する人にとっては、非常に魅力的になるケースがあります。
利回りの計算例を見てきました。
これで、魅力的な利回りになっている銘柄を見つけることができるようになりました。
事項では、利回り以外の項目についてもチェックしていきます。