気になる優待銘柄について、利回り、業績などのチェック項目を調べた後に、もう1つできればやっておきたいことは、他の銘柄との比較です。

比較することで、投資候補が他の銘柄と比べて魅力があるかどうかを確認することができます。

また、比較した銘柄の方が魅力があれば、そちらに投資するということも考えられます。
管理人も、最初は銘柄Aに投資しようと思っていたけれど、投資前に銘柄Bと比較した結果、Bのほうが魅力的だったので、最終的にはBに投資したというケースが多くあります。

比較する銘柄の候補としては、まずは、同業他社を選ぶと良いでしょう。

同業他社については、四季報に記載されている比較会社や検索などで見つけることができます。
個人的なおすすめは、SBI証券で見ることができる同業種で売上高が近い銘柄です。

では、ここでも、前項で分析したビーアールホールディングスと三越伊勢丹ホールディングスについて見ていきます。

 

①(1726)ビーアールホールディングス

PC工事という分類で売上高が1番近い(1848)富士ピー・エスと比較してみます。

利回り 業績 PER 株価の推移
ビーアールホールディングス 5.23  やや良  13.83  問題なし
 富士ピー・エス 2.92  普通  8.99  問題なし

 

ビーアールホールディングスのほうが利回り、業績が良く、富士ピー・エスのほうがPERからやや割安となっています。

なお、その他の項目になりますが、富士ピー・エスについては、出来高が10単元に満たない日も多く、非常に少ないことがかなり気になり、この部分は大きなマイナス材料です。

 

②(3099)三越伊勢丹ホールディングス

同じ百貨店である(8233)高島屋と比較してみます。

高島屋も三越伊勢丹と同様、10%割引の株主優待があるので、1年間に10万円の買い物をすると仮定して利回りを計算しています。

利回り 業績 PER 株価の推移
三越伊勢丹ホールディングス 3.02  やや悪  41.91  下落傾向あり
 高島屋 1.41  普通  18.56  問題なし

 

利回り以外の項目は、高島屋の方が良いです。

ただし、高島屋は1単元の価格が100万円を超えているので、優待利回りが非常に低くなってしまいます。
また、単純に100万円もの投資金額を用意するのが大変なので、投資しにくい面があります。

 

なお、今回は、比較する銘柄を1つだけにしていますが、余裕があれば、数を増やしましょう。
より良い銘柄が見つかる可能性が高くなります。

また、同業他社以外にも、同じような株主優待を実施している企業同士で比較してみても良いでしょう。

 

これで、投資対象についてのチェック、他銘柄との比較が終わりました。

それでは、投資しようと決めた銘柄をいつ買えばいいのでしょうか?
次に、買うタイミングについて考察します。

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