ここまでに、優待銘柄の分析を行ってきましたが、ここでは優待銘柄の買い時について考えてみます。
第5章で紹介している優待投資では、銘柄を分析する過程で利回りが高く、割安であることを確認することで、極端な高値つかみになることは避けることができているので、買い時をそれほど気にする必要はないかと思います。
ただし、それでもできる限り株価が低いときに買うことに越したことはありません。
一般的に、株を買うタイミングとしては、株式市場全体の調子が悪く、多くの銘柄の株価が低迷しているときや株価が上向く兆しが見られた時などが考えられますが、優待銘柄には、特有の注目するポイントがあります。
このポイントとは、株主優待をもらえる権利が取れる日(権利付最終日)に近づくと、優待目当てで買う人が増えるため、株価が大きく上がる傾向があることです。
優待の内容が良ければ良いほど、配当の利回りが高ければ高いほどこの傾向が強く出ます。
そのため、権利付最終日日近くの株価が大きく上がる時期を避けて、株を買うと良いケースが多いです。
銘柄や株式市場の状況によって異なるので、一概に言えませんが、権利日1ヶ月くらい前からは、株価が上がることが多いので、それまでに買っておくと良いと思います。
また、逆に、権利付最終日が過ぎて株価が急落したときに、買うのも立派な戦略です。
株を買ってすぐに優待を欲しいという気持ちはわかりますが、それをこらえて投資を開始するとうまくいくことが多いということを頭の片隅に置いておくと良いでしょう。
株価チャートを確認して、権利付最終日近くで株価が上がる傾向があるかどうか、また、権利付最終日近くであれば、実際に株価が上がり過ぎていないことを確認してから投資をするようにしましょう。
これで、優待投資に関する説明は、終わりです。
ここまでにいろいろなことを説明してきましたが、次は、説明しきれていない部分、また、今後、株式投資を続けていくうえで重要なことを最後に説明します。