ここでは、証券会社のサービスについて説明します。

内容については、必要に応じて追記していきます。

 

貸株サービス

貸株サービスとは、保有している株式を証券会社に貸し出すことで金利を得ることができるサービスです。

金利は、証券会社によって異なり、通常0.1%程度に設定されていますが、銘柄によっては10%を超えるものもあります。

貸株中の銘柄であっても、売却することがいつでも可能になっています。

貸株サービスのデメリットは、権利日に貸株を行っていた場合は、株主の権利を得られなくなるケースがあることです。
(貸株中であっても配当金相当額が振り込まれたり、株主優待を取得するために自動的に貸株が解除されるサービスを提供している証券会社もありますが、長期保有が条件のカ株主優待がどうなるのかや株主総会に参加する権利がなくなるなどの問題は残っています。)

また、万が一、証券会社が破綻してしまった場合は、貸株中の銘柄は、保証されません。

SBI証券、楽天証券、マネックス証券、カブドットコム証券、GMOクリック証券などが貸株サービスを提供しています。(2017/3現在)

 

IPO

IPO(Initial Public Offering)は、株式が新規上場することです。

一般的に、IPO投資とは、IPO株を上場前にあらかじめ決められた価格(公募価格)で買える権利を手に入れて投資することをいいます。

IPO投資のメリットは、比較的リスクが少なく、非常に高いリターンを出す銘柄を購入できることです。

ただし、IPO株を公募価格で買える権利は、申込が多数の場合は、抽選で決定されるため、当選するのがかなり難しいのが実際です。
(宝くじのようなイメージです。くじを買う必要はなく応募するだけなので、費用はかかりませんが。)

IPOに当選する確率を上げるには、多くの証券会社に口座を開設し、応募数を多くしたり、資金を多く用意するという方法が考えられます。

多くの証券会社がIPOの取扱を行っていますが、証券会社によって取り扱う銘柄や引受ける株数、抽選方法が異なります。

 

立会外分売

立会外分売とは、取引所の取引時間外に大株主などの大量の売注文をあらかじめ決められた価格で多くの投資家に分売する方法です。

大株主側から見ると、大量に株を売りたい場合、一度に売ろうとすると株価が値下がりしてしまうので、それを防ぐために使います。

この取引のメリットは、前日の終値より数%(通常は3%くらい)安く購入できることと買付手数料が無料であることです。

立会外分売に参加する場合は、分売実施日前営業日18時頃~実施日8時頃までに申し込みを行います。
申し込みが多い場合は、抽選が行われます。

IPOと比べると大きな利幅は望めませんが、比較的、当選して参加しやすいというメリットがあります。

SBI証券、楽天証券、マネックス証券、松井証券、ライブスター証券などから立会外分売への申し込みを行うことができます。

 

PTS

PTS(Proprietary Trading System)は、証券会社などが運営する私設取引システムです。

PTSの取引時間は、デイタイムセッション(昼間取引)は8:20~16:00、ナイトタイムセッション(夜間取引)は18:00~23:59に設定されており、証券取引所を介した通常の取引時間以外にも売買できるという大きなメリットがあります。

特に、日中に会社で働いているサラリーマンにとって、夜間に取引できるのはありがたいです。

2017/3現在、SBI証券のみがPTSのサービスを提供しており、手数料も安く設定され、SBI証券に口座を開設する大きなメリットになっています。