(2017/6/4記事作成)
牛丼チェーン店で株主優待を実施している銘柄は、3銘柄ありました。
牛丼チェーン店は店舗が多く、利用しやすいというメリットがあります。
なお、(2762)三光マーケティングフーズも焼き牛丼事業を行っていますが、優待券を利用できないため除外しました。
ここでは、事業内容や利回りとパッと見た見解を簡単に紹介します。
(実際に、投資する場合はさらに詳しく分析することが望ましいです。)
なお、優待も含めた利回りは、優待をもらえる最小単元数(1単元)を買った場合の利回りです。
(9861)吉野家ホールディングス(株価:1,806円、1単元の価格:180,600円)
事業内容は、国内2位の『吉野家』を直営軸に全国展開。すし、ステーキ、うどん等も運営しています。
優待も含めた利回り4.42%、PERは55.4倍、PBRは2.05倍です。
業績はやや良く、利回りも高いですが、PERが高く、利益に対して割高感があるという印象です。
(7550)ゼンショーホールディングス(株価:2,043円、1単元の価格:204,300円)
事業内容は、国内牛丼首位『すき家』が柱で、『はま寿司』やファミレス『ココス』も展開しています。
優待も含めた利回り1.86%、PERは31.3倍、PBRは4.46倍です。
ここ最近の業績は好調ですが、ワンオペの問題で、2015年3月期に大赤字になったように、リスクはいまだに残っているという印象です。
(9887)松屋フーズ(株価:4,180円、1単元の価格:418,000円)
事業内容は、牛丼店『松屋』を中心に展開。とんかつ店も育成中です。
優待も含めた利回り1.77%、PERは35.4倍、PBRは2.14倍です。
(優待券を10枚もらえますが、1枚500円として計算)
業績は安定的でまずまずですが、今期は減益予想で、割安感がないことがマイナス点です。
【まとめ】
牛丼チェーン店で株主優待を実施している銘柄は、牛丼御三家で有名な3社でした。
調べてみて意外だったのは、吉野家はまずまずとは言え、全体的に優待利回りがあまり高くなかったことです。
業績面では、どこもまずまずですが、特にゼンショーの調子が良いようです。
ということで、数字上では、利回り面で吉野家、業績面でゼンショーが良さそうです。
ただし、ここからは完全に私個人の見解ですが、実際に店舗に行って食事をしてみた感想は、すき家はメニューが出てくるのが極端に遅いときがあったり、食器の洗浄がしっかりされていないことがあったりと、まだ従業員の問題があまり解決していないように感じていて、リスクが高いと思います。
このように、実際にサービスを利用している会社の場合は、業績やメディアの記事といった表面的な数字、内容だけではなく、店舗に足を運んで実際の状況を見て投資判断に生かせるという利点があります。
(これは私が利用する店舗の問題だけかもしれないし、ゼンショーは牛丼以外の事業もやっているので、本当にリスクが高いかどうかはなんとも言えないところではありますが。)
逆に、松屋については、とんかつチェーン店が安くておいしくそれなりに有望ではないかと考えていますが、株価に割安感がないことや利回りが低いことが気になります。
吉野家についても業績を考えると株価がやや割高なのが気になります。
ということで、松屋か吉野家の株価が安くなることがあれば買いたいというのが私の見解です。