(2017/3/18記事作成)

5万円以内の投資金額でクオカードをもらえる銘柄は、10銘柄あります。

ここでは、事業内容や利回りとパッと見た見解を簡単に紹介します。
(実際に、投資する場合はさらに詳しく分析することが望ましいです。)

なお、優待も含めた利回りは、優待をもらえる最小単元数(1単元)を買った場合の利回りです。

 

(3384)アークコア(株価:343円、1単元の価格34,300円)

事業内容は、中古バイク買取。新車バイク事業も行っています。
優待も含めた利回りは2.92%、PERは赤字のためマイナス、PBRは1.40倍。

この銘柄は、赤字で自己資本比率も低く、かなり経営状況が悪いです。
業績が急回復して株価が大幅に上昇する可能性もありますが、ハイリスクハイリターンの銘柄であり、とても初心者の方にはおすすめできる銘柄ではありません。

 

(8737)あかつき本社(株価:378円、1単元の株価37,800円)

事業内容は、あかつき証券を中心とする企業グループ。証券と不動産の2本柱としています。
優待も含めた利回りは4.76%、PERは19.1倍、PBRは0.74倍。

この銘柄は、高い利回りが魅力です。
ただし、業務内容が証券と不動産で景気に強く影響されそうなので、長期保有には厳しい印象です。
また、今期は黒字化する予定ですが、実際に業績も不安定になっています。

 

(1789)山加電業(株価:381円、1単元の株価38,100円)

事業内容は、電気工事、建物管理です。送電線、内線工事が主体だが、通信向けも育成しています。
優待も含めた利回りは3.93%、PERは12.1倍、PBRは1.27倍。

この銘柄は、近年、売上、利益とも伸びており、かつ、割安感も少しあるので魅力が多いです。
ただし、前々期に赤字になったこともあり、業績が安定しない面もあります。

 

(3245)ディア・ライフ(株価:397円、1単元の株価39,700円)

事業内容は、首都圏で投資用マンションを開発、販売。人材派遣やトランクルーム入金管理、滞納保証業も行っています。
優待も含めた利回りは6.29%、PERは10.9倍、PBRは2.36倍。

この銘柄は、非常に高い利回りと業績が伸びていることが魅力です。
業績の伸びが続く、もしくは現状を維持するのであれば、間違いなく買って良い銘柄です。
ただし、主な事業内容が投資用マンションの販売、開発なので、業績の振れが大きいことが想定されます。

 

(8291)日産東京販売ホールディングス(株価:400円、1単元の株価40,000円)

事業内容は、日産系最大手の車のディーラーです。
優待も含めた利回りは3.00%、PERは7.5倍、PBRは0.80倍。

この銘柄は、業績が安定しており、割安感もあるので、買いやすい銘柄と思います。
ただし、車のディーラーの銘柄の多くが低PERであること、業績がほとんど伸びていないことから、割安感については、数字より少し割り引いて考えたほうが良さそうです。

 

(7939)研創(株価:424円、1単元の株価42,400円)

事業内容は、企業向けサイン、ネーム板等金属銘板(国内トップ)です。
優待も含めた利回りは3.53%、PERは6.5倍、PBRは0.89倍。

この銘柄は、業績が安定的で、割安感があるという魅力があります。
ただし、業績が安定的な反面、大きく伸びそうにはないというデメリットはあります。

 

(5816)オーナンバ(株価:442円、1単元の株価44,200円)

事業内容は、産業・民生用ワイヤハーネスのトップです。太陽光発電配線ユニットも手掛けています。
優待も含めた利回りは3.39%、PERは9.2倍、PBRは0.37倍。

この銘柄は、割安感があることが魅力です。
ただし、業績はやや伸び悩んでいます。

 

(1726)ビーアールホールディングス(株価:443円、1単元の株価44,300円)

事業内容は、中国、関西地盤のPC橋梁です。M&Aで関東、東北へエリアを拡大しています。
優待も含めた利回りは3.05%、PERは25.2倍、PBRは4.26倍。

この銘柄は、利回りが高く、業績が拡大しており、非常に魅力があると思って、昨年度12月に初心者向けのコーナーでおすすめの優待銘柄として取り上げています。
ただし、12月と比べると、大幅に株価が上昇しており、やや買いずらくなっています。
また、M&Aを多用し、自己資本比率も低いので、成長力がある反面、業績悪化時には経営危機になる可能性があります。

 

(9380)東海運(株価:468円、1単元の株価46,800円)

事業内容は、物流です。アジア船ターミナル業務が主柱で、ロシアへの国際輸送が強みとなっています。
優待も含めた利回りは2.13%、PERは21.3倍、PBRは0.89倍。

この銘柄は、悪くはないのですが、普通の銘柄という印象です。
ここ5年程度で見ると、業績が拡大基調であることが魅力ではありますが、最近はやや一休みといった感じです。

 

(7883)サンメッセ(株価:492円、1単元の株価49,200円)

事業内容は、印刷業です。デザインから製版印刷、製本までの一貫体制で、地盤の中部から首都圏へ進出しています。
優待も含めた利回りは3.24%、PERは37.7倍、PBRは0.83倍。

この銘柄は、最近、業績が好調なことが魅力です。
ただし、業績の好調が続くのであれば問題ありませんが、PER的にはやや割高、また、業績のブレが年によって大きいという印象です。

 

【まとめ】

5万円以内の投資金額でクオカードをもらえる銘柄を見てみましたが、私の予想以上に利回りが高い銘柄が多かったです。
(アークコア、東海運を除いて全て3%を超えていました。)

利回りが高い理由は投資金額が低すぎて放置されているからだと思っていましたが、それだけではなく、業績が不安定なことや財務的に危ない銘柄が多いというのも理由のようです。

初心者向けには、大きなリターンは望めなさそうですが、業績が安定しており、リスクが比較的低く、堅実なリターンが望めそうな研創、日産東京販売ホールディングスが良さそうです。

また、ここでは触れていませんが、いつ、優待の権利を取れるのかということも確認しておくことが重要です。

特に、権利付最終日が近く、株価が急騰している場合は、購入を避け、できるだけ安い株価で買うように心がけると勝率が上がります。